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NTMは2018年よりストリートピアノ運営やマルシェ運営を主催・協力しつつ、共同研究体制にあるSIT - SIS Lab.(=Shibaura Institute of Technology - Social Interaciton Systems Laboratoy 芝浦工業大学 武藤正義研究室) では、下記のような《文化的まちづくり》に関する書籍を輪読してきました。このインプット作業はNTMノーストーキョー音楽まちづくりプロジェクトにおける理論武装であるとともに、SIS Lab.にとっては卒論・修論を執筆するための基礎知識となります。以下はこの作業の軌跡です。
目次:
1. マルシェからのまちづくり:建築・都市・メディアからの視角
2. アート思考とコモンズとしてのストリートピアノ:現代アート・経営・公共経済学からの視角
3. 社会的処方とエリアマネジメント:医療福祉と土地経済学からの視角
4. まちづくりへのシステム科学的アプローチ:ループ図とネットワーク分析からの視角
5. まちづくりへの統計学的アプローチ:データサイエンスからの視角
6. タクティカル・アーバニズムとネイバーフッドデザイン:プレイスメイキングとコミュニティの視角
1. マルシェからのまちづくり:建築・都市・メディアからの視角
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① 2018年の赤羽岩淵の「宿場町まるしぇ」というマルシェ参画をきっかけに、建築・都市系の、
 鈴木美央(2018)『マーケットでまちを変える――人が集まる公共空間のつくり方』
を輪読しました。
② これを皮切りに、ついで社会学系の、
 田所承己(2017)『場所でつながる/場所とつながる――移動する時代のクリエイティブなまちづくり』
でリノベーションまちづくりやフィルムコミッションといった多様なまちづくりを学びました。
③さらにメディアや建築の観点から、
 伊藤香織・紫牟田伸子(2015)『シビックプライド2 【国内編】 ――都市と市民のかかわりをデザインする』
を通じて行政職員などに浸透している「シビックプライド」という概念(市民のコミットによる郷土愛)やコミュニケーションスポット、イベント、広報、建築、ロゴなどイベントやメディアの関連について学びました。
2. アート思考とコモンズとしてのストリートピアノ:現代アート・経営・公共経済学からの視角
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④2019年より宿場町まるしぇで得た人脈をもとに、赤羽ストリートピアノ運営を立ち上げましたが、この音楽アートプロジェクトを社会のなかで位置づけるべく、
  秋元雄史(2019)『アート思考―ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法―』
を導きの糸に、近年ビジネスの世界で重視されはじめている現代アートの文脈からストリートピアノを捉えました。
⑤また同時期にノーベル経済学賞受賞者のエレノア・オストロムの主著、
  Elinor Ostrom(1990)『Governing the Commons: The Evolution of Institutions for Collective Action』
  邦訳 『コモンズのガバナンス―人びとの協働と制度の進化―』
を通読することで、ゲーム理論あるいは公共財供給問題という経済学的視点から、公共財であり「都市型コモンズ」であるストリートピアノやマルシェに関する理解を深めました。
3. 社会的処方とエリアマネジメント:医療福祉と土地経済学からの視角
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⑥2020年よりコロナ禍がはじまると、経済学者であるオストロムとの関連性も踏まえつつ、土地経済学の視点から
  足立基浩(2021) 『新型コロナとまちづくり――リスク管理型エリアマネジメント戦略』
を読むことで、まちづくりの手法であるエリアマネジメントの理論的側面を学びました。
⑦さらにコロナ禍との関連もありますが、医療福祉系のまちづくりを学ぶため、
  西 智弘・守本 陽一・藤岡 聡子(2020)『ケアとまちづくり、ときどきアート』
を輪読しました。「コミュニティナース」や「社会的処方」といった重要な概念を知ることができました。また同書は、アートの観点も入っているので、④秋元(2019)の現代アート寄りの議論とは異なる視角から地域のアートやストリートピアノを捉えることもできました。たとえば、ストリートピアノのもつ多世代交流機能が予防医療や介護予防につながるという観点です。
4. まちづくりへのシステム科学的アプローチ:ループ図とネットワーク分析からの視角
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⑧SIS - Lab.が所属する芝浦工大システム理工学部はシステムの視点を重視しています。そこで、
  枝廣 淳子(2021)『好循環のまちづくり!』
を輪読し、まちづくりをポジティブフィードバックなどのシステム思考で捉えました。
⑨さらにより専門的な数理的アプローチとして、上記⑤⑥で扱ってきたゲーム理論や経済学とは異なる観点から、
  ワッサーマン/ファウスト(1997=2022)『社会ネットワーク分析――「つながり」を研究する方法と応用』
を読み進め、人びとの繋がりをネットワークの数理モデルとして分析する手法を学びました。
5. まちづくりへの統計学的アプローチ:データサイエンスからの視角
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⑩ゲーム理論と経済学(⑤⑥)、システム科学とネットワーク分析(⑧⑨)に加えて、よりオーソドックスに社会統計学やデータサイエンス的な視点からもまちづくりにアプローチするやり方を学ぶ必要があるため、
  宇都宮浄人・多田実(2022)『まちづくりの統計学――政策づくりのためのデータの見方・使い方』
を輪読しました。
⑪さらに⑩より発展的な内容としてEBPM( = Evident Based Policy Making)という政策的視点が入った、
  林 宜嗣(2021)『地域データ分析入門――すぐに役立つEBPM実践ガイドブック』
を現在、読み進めています。
6. タクティカル・アーバニズムとネイバーフッドデザイン:プレイスメイキングとコミュニティの視角
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⑫タクティカル・アーバニズムは公共スペースをプレイス即ち居場所に変えるプレイスメイキングの方法論です。ストリートピアノもこのような視点から捉えていくことが重要であるため、
  泉山塁威ほか(2021)『タクティカル・アーバニズム――小さなアクションから都市を大きく変える』
を現在、輪読しています。⑤⑥では経済学という理論、⑧⑨⑩⑪ではシステム科学と統計という方法を学んできたので、⑫は①②③④⑦特に具体的なまちづくりをテーマとした①②に回帰するものといってよいでしょう。本プロジェクトがはじまった2018年には出版されていなかったので、最新の成果を学ぶという意味もあります。
⑬NTMでは2024年より、赤羽台にあるURまちとくらしのミュージアムのまちづくりプロジェクトに参画し、ストリートピアノの出展をしています。そのため、団地という集合住宅におけるコミュニティデザインを学ぶ必要があり、
  荒 昌史(2022)『ネイバーフッドデザイン』
を現在、輪読しています。⑫が公共空間という目に見えやすい活動をテーマとしている一方、⑬近隣コミュニティのデザインという公共空間より見えづらい、より置くにある人の繋がりを実践的に扱うための方法論という位置づけになります。
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